『エヴリデイ・ユートピア』著/クリステン・R・ゴドシー
訳/高橋璃子
#読書 #感想
そこに行けばどんな夢もかなうという。人はそれを「ユートピア」と呼んできた。人類はどんな世界を夢想し実現させてきたのか。2000年以上の歴史を展望して、現在の我々が 当たり前と思っている社会の在り方は期間限定でしかなく、未来は無限の希望に満ちているかを説く本。
帯の文句は「打倒、家父長制」である。熱い。
著者は社会主義国の研究が専門だそう。社会主義的な考え方がどんな思想のもと、どういう人達に支持されて、どんなふうに実現されてきたか、ちょっと美化しすぎでは〜と思った所はありつつも様々な例示があって面白かった。資本主義的な在り方に異を唱え、すこしでも全体主義的な社会(車や服をシェアしたり、こどもを皆で育てたり)を説けばあらゆる方面から批判を受けるのは、資本主義にとって都合がいいからだという指摘にはとても納得。また、核家族という家族の形は資本主義にとって都合が良く、そのために女子供が犠牲になっているという説明は上野千鶴子の『家父長制と資本主義』にも通じるなとおもった。
異なる世界を夢見続けるイマジネーションが世界は必ず変わる、実際人類は世界を変えてきたのだから。勇気が湧いてくる本だった。
1個目の投稿、ちょくちょく日本語がおかしくて恥ずかしいけどせっかくリアクションもらってるのでそのままにします……
何回か読み返さないとだめね