『シティハンター』(2024)
監督/佐藤祐市

Netflix独占配信。表立って解決できないワケアリな依頼を請け負って、凄腕ガンマンとその相棒は東京・新宿の夜を真っ赤なミニクーパーで駆け抜ける。

「女好きの主人公がショートヘアの女の子に100tハンマーで殴られてるアニメ」という前提知識しかない状態で観ました。大変面白かったです。ふたりがどのように出会い相棒になるのかまでの物語。

一応サスペンス系のストーリーではあるものの、謎解き部分はおおざっぱで、そこを楽しむ映画ではなかった印象。アクションは抜群にかっこよかったし面白かった。ネトフリ配信作だけあって2作目への布石が用意されていたので今後の展開が楽しみです。

SNSでは鈴木亮平のガンマンっぷりが話題になっており、もちろんそれもよかったのですが、個人的には香のキャラクターが秀逸でした。「仕事人の主人公の邪魔をする口うるさい女」という一般的には嫌がられるであろう登場人物にもかかわらず、観ていると応援したくなる素朴さがあり可愛かったです。

主人公の「女(※女体)好き」設定はくずすことなく、現代の価値基準にあわせた絶妙な調整がされていて全編快適に見られました。やればできるじゃん日本映画。

フォロー

『シティハンター』セクハラ描写周りの補足 

映画を観たあとすぐアニメ版1話を観ましたが、机の下からボディタッチだの女性宅に無断侵入だのが山盛りでてきて「ギエェェ」となりました。当然ですが映画版にはそのレベルで酷い描写はありませんでした。

冒頭一か所、アニメ版1話冒頭オマージュとして仕事の最中にエアロビクスを覗き見をするシーンがでてきたものの、明確な犯罪行為はその後登場しない…はず。

もっこりちゃん云々は映画版でも頻繁に言っていましたが、基本的には「男性を相手にする仕事をしている女性に対して」あるいは「対象者が不在の場合」といった調整がされており、そのような行為は本質的には許容されざるものであると作り手が意識しているのが伝わってきました。個人的にはまぁ大丈夫だったけど見落としがあるかもしれないし、人によっては苦手かもしれない。

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