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『花様年華』(2000)
監督/王家衛(ウォン・カーウァイ)

仕事で忙しい妻をもつ男と、仕事で忙しい夫をもつ女が、たまたま隣の家に住むようになり、互いに惹かれあう話。

タイトルや監督のおなまえだけは知っていた。始終ばっちばちにキマった映像がでてくる美しい映画だった。影の使い方がやばかっこいい。映像に恋をするような映画だった。

遠景の映像が一切でてこず、始終「主人公から半径五メートル以内」程度の風景しかでてこないこと。同じやりとりが何度か繰り返されること(タクシーに乗る、電話をかける、別離の練習...)等、始終夢見心地で非現実的な雰囲気がつきまとい、どこからどのあたりが現実で空想なのかが一瞬わからなかった。最後の下りも結局シンガポールについていったのかよく分からず、Wikiのあらすじを読んでやっと把握した。これは私の初見での読解能力の無さも影響している気がするが…。

香港の歴史的事情を把握していれば、1966年という時代背景にももっと色々と感じることがあったかもしれない。

主演の張曼玉(マギー・チャン)が着るチャイナドレスがどれも美しくて格好良くて最高だった。眼福。

『花様年華』感想つづき 

梁朝偉(トニー・レオン)演じる主人公男性のことが最後まで好きになれず、ずっと「手ェ出したら承知しねえぞ!ガルルルル!」って気持ちで観ていた。

私はソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』が好きで、どちらも寂しい男女が世界の端っこでプラトニックな恋、というか、凍えた生き物がぬくもりを求めて擦り寄るみたいなハグをする話なのに、一体何が違うねん。

トニー・レオンが男前すぎるからか…?
多少あるかも…?

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