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『どれほど似ているか』
著/キム・ボヨン
訳/斎藤真理子

韓国SF短編集。不思議な読み心地。社会派なお話のほか、言語学や認知や宇宙を扱ったごりごりのSF的な話もたくさん入っていて読み応えがあった。特にジェンダーや年齢を扱ったものが読み応えがあって好きだった。

短い文章にすごく独特な味わいがあって、ずっと浸っていたくなるような本だった。

韓国女性作家のSFは『千個の青』や『わたしたちが光の速さで進めないなら』を読んだ。少し不思議で、少しで悲しくて、少し優しくて、愛おしい。どれも自分とは異なる存在にむかって少しだけ踏み出す話だったな、とおもう。

『どれほど似ているか』に収録の小説はハッピーなものばかりではなく、社会や政治を映し出したような苦い作品も多い。でも、どれも根っこには作者の希望があって、人間は愚かで非合理的だけどきっと明るい方に歩いていけるはずだという、希望というか、想像力への信頼が込められているような気がした。

日本の若手女性SF作家の本をあまり知らないんだけど、あるなら読み比べてみたいな。

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