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『あなたの教室』著/レティシア・コロンバニ、訳/斎藤可津子 


これは本当に現代のはなし???
いまもまだ起こっているの???
まじで???

インド南方の海辺の街に旅行に来ていたフランス人女性が、街の貧しい子どもたちのために学校を作る話…と、あらすじはこれで終わっちゃうんだけど、少女たちが10歳やそこらで結婚させられたり、生理用品がなくて学校に通えなかったり、性暴力に対抗するため自警団を作ったり…半日あれば読み切れるような薄い本なのにどっとつかれた。

ところでインド映画『RRR』が熱いけど、『バーフバリ』では闘う女性を描いた監督がなぜ「男同士の結束」の物語にしたのか、女性の影がうっっっすいのか、理解できた気がした。あれってナショナリズムの映画だもんなあ。
ナショナリズムが男性の結束の映画になるのは、インドの女性たちは国の制度や法律から護られてないからだとおもった。女性は国から見捨てられ、強固な家父長制のもとで物品のように交換される。

だから女性は、時に途切れてしまうか細い繋がりで対抗するしかない。この本はそんな弱い団結を描いている。あまりに理想的すぎる気もする。でも、夢見ることからしか始まらない。そして人間の想像したものは必ず実現できる。すべての女の子はいつか凧みたいに舞いあがる。

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