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ノッキンオンヘブンズドア、余命宣告受けて後のない男2人がむちゃくちゃやって大はしゃぎで生きて欲望という欲望済ませて、最後すべて片付けて布団の中みたいな満ち足りた顔で海を見てるの、良すぎて観終わったあと特大のため息ついてしまった 暴れに暴れて贅沢して葉巻吸ってドンペリ空けて、でも最後海に持ってくのは最初に飲んでたテキーラと紙巻きタバコなのがいい
脇役がいちいち妙に味のあるポンコツ気味な連中ばっかりなのもいい 2人を追ってるヤクザの下っぱコンビとか、序盤のガススタに立ち寄る警官とか、何故かずっとTシャツの刑事とか、ケバブ屋の常連のおじさんたちとか 画面のすみずみまでなんかおもしろくて愛おしいの
全編通してゲラゲラ笑いながら観るような映画なのに、ときどきマーティンの病状が挟まれることで厳しい状況に引き戻されて、ああこいつら先がないんだよな、だからこの無茶が必要で目指す場所があるんだ、みたいななんとも言えない感情になる 海を目指すんだよ、もうすぐ死んで天国で海の話をするために