起床に遅刻することを寝坊と呼ぶけど、就寝が遅れることを指す単語はあるんだろうか。そんなこんなで今日はちょっと寝る時間が遅くなってしまったので、開き直ってゆっくり日記トゥートを記入している。
しばしば「真面目すぎる」という評価をもらうことがあるが、これが「偏屈」「頑固」「有責感の無根拠な過剰」などを社交的に言い換えたものであることは明白で、要するに「もっと気楽にやろうや……」という忠告を幾度となくいただいている。実際その通りだなと思うけど、こうして他人の評を「その通り」などと真に受けている時点で「真面目さ」から逃れられていないのでは? そもそもこの手の思考回路自体が偏屈そのものなのでは? エトセトラ、考え出したらキリがない。
しかしこの世に考え事より楽しい娯楽など無く、繰り返すようだが私は私の頭のなか以上に面白いものなどこの世に存在しないと思っている。より正確を期すなら、この世とは私の頭のなかにあるもので、それ以上でもそれ以外にも無い。
真面目さが美徳かどうかは置いておいて、少なくとも悪徳ではないのではと感じるけれど、これは自分が好きな物事への贔屓目が多分に含まれているかもしれない。ともあれ、自分の頭のなかにしか興味を持てないのは間違いなく悪癖のひとつである。南無三。
旬なのかわからないけど芽キャベツが美味しい。子どもの頃、欧米の児童文学を読むと芽キャベツは登場人物の子どもたちに最も忌み嫌われがちな食べものとして頻出していた。なので渡米に際して芽キャベツ料理を口にする機会があったとき、一体どんな具合なのだろうとワクワクしながら食べたらふつうにとっても美味しくて(確かベーコンと一緒にコンソメスープとして調理されていた)、なんだかガッカリした記憶がある。本の中じゃ、不運続きでパッとしない一日を過ごした主人公の憂鬱な気分にトドメを刺す夕飯の献立といえば芽キャベツのスープだったのに……。
最近は日本のスーパーでもちらほら見かけることが増えてきた。もっと人工に膾炙して、ポピュラーな食材になってくれたら嬉しい。オリーブオイルで焼き目をつけて粉チーズと塩胡椒を振ってもよし、スープの具材によし、付け合わせによしで割となんでも合う。まあキャベツだからね。
生活と走り書き日記