「創作する人のための歴史叙述と歴史創作」の第4回が古典古代回だったので、ふと思い出して『ギリシア哲学者列伝』のアリストテレスの章を確認しようと思ったら、古代ギリシアローマ棚が大雪崩を起こしていて、えらい目にあった。
確認したかったのは、ある人から罵られていると聞いたアリストテレスが言ったという「わたしがその場にいないのなら、鞭で打たせたっていいんだよ」という言葉。大昔に読んだ時、アリストテレスのこういうところ好きだなと思ったのだけど、今思うと、この発言も他の発言も、アテナイで異邦人だったことによる処世術というか韜晦みたいなものだったのかもしれない。収録されている噂話、相当くそみそなこと言われているし…
(正直、アリストテレス先生のことは著作の語り口からしか知らないのだが(内容は理解できない)、淡々と論じているようで時々辛辣なことをさらっと混ぜてきたりするのが実に良いです。個人的にはソクラテスやプラトンより断然好き)