フォロー

尾道(ずっと岡山県だと思ってた。倉敷とセットでアピールされてる感じだったから)のSAかなんかに林芙美子の銅像があったの見たことあるが、尾道とか瀬戸内のその辺て、つまり芙美子捨てた「島の男」の地元なのにいけしゃあしゃあと建てるかなと思った。10代を過ごした場所で芙美子も懐かしさはあったみたいだけど、成功してから行ってたらかなりあてつけだよねー。

こんな書きぶりですよ「牛二匹。腐れた藁わら屋根。レモンの丘。」「こんな長閑な住居にいる人達が、どうして私の事を、馬の骨だの牛の骨だのなんかと言うのだろうか、沈黙って砂埃のしている縁側に腰をかけていると、あの男のお母さんなのだろう、煤けて背骨のない藁人形のようなお婆さんが、鶏を追いながら裏の方から出て来た。」
「こんな煤けたレモンの山裾に、数万円の財産をお守りして、その日その日の食うものもケンヤクしている百姓生活。あんまり人情がないと思ったのか、あのひとのお父さんは、今日は祭だから、飯でも食べて行けと云った。女は年を取ると、どうして邪ケンになるものだろう。お婆さんはツンとして腰に繩帯を巻いた姿で、牛小屋にはいって行った。真黒いコンニャクの煮〆にしめと、油揚げ、里芋、雑魚の煮つけ、これだけが祭の御馳走である。」

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。