この勝訴は解離(DID)の現代的かつ医学的な見識あってのものだったと思うのだけれど、もうひとつ思うのは、マオリ民族の精霊信仰を尊重する文化的土壌があらかじめ培われていたことも大きかったのではと言うこと。実際、2019年のジェニさんのDID勝訴に先駆けて、2017年にはマオリの川の神様が人と同じように法的人格を得る判決が出ている。元々こうした文化的土壌がなければ、そもそも交代人格(と思われていた者たち)の証言を採用しようともならなかったのではと思われてならないんですよね。DIDの医学的見識のみで勝訴できることも勿論重要ではあるのですが。 https://www.afpbb.com/articles/-/3121661
難治性てんかんも心因性非てんかん発作もいずれにしろ解離を伴う当事者が一定数存在し(意識が混濁しやすいからでは)、解離(DID)については2019年9月オーストラリアですでに画期的な判決が出ている。2500の人格を持つ女性、その交代人格が代わる代わる証言台に立ち、全員で勝訴を獲得した。 https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-49632021
私は元々、結構深刻な児童虐待の後遺症で【主人格だと思っていた女性人格(姉)】と【交代人格だと思っていたジェンダーマイノリティ(ぼく)】に綺麗に分かれていたのですが、この騒動(解離てんかん狩り)は問題解決能力の高かったぼくでなければ解決できず、何年も出づっぱりだった結果解離が一層強化されてしまいました。ただ今になって思うのは、「ぼくらはもともとジェンダーマイノリティだったのではないか?」ということなのです。『シェイプ・オブ・ウォーター』のヒロインが、「そもそも元から魚人だったのでは?」と言われているように。https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1803/21/news014.html
「差別が事由で深刻な後遺症や貧困を寄越されていながら、被害損益が回収できないのは問題では?」というのは確かにあるのだけれど、解離てんかん狩りは啓発がまるで進んでいない。それでも類似犯罪はこれまでも繰り返されていた。前例があるからこそ、アルビノ狩りの被害女性=マリアムさんも、両腕を切断され流産にも追い込まれていながら「私を襲撃した男たちを、許したい」と仰るのでは、とよく思います。https://withnews.jp/article/f0181221002qq000000000000000W06810101qq000018512A
似たニュースではこれも好き。「世の中、まだ捨てたものじゃない」と思える。被害女性が案外しっかり者だった点もホッとする笑
"「ビデオ録画機はまだ戻ってきていない。すぐ返してくれるといいのだけれど」と女性は語った。“
窃盗団が障害者女性に謝罪、盗品を返還 トルコhttps://www.afpbb.com/articles/-/3014467
元二次加害者の方々からは時間は掛かったもののすでにこういう祈りや反省が提示されてしまっているし、ストーカー加害者もどう考えても対人依存症の顕著な女性(年上)だったので、今後については関係者各位のプライバシーに配慮しつつ「告発より啓発を」に軸足を置くことには決めたのですが、被害損益(医療費ほか諸々)などは一切回収できていません。複合差別の当事者は女性であれジェンダーマイノリティであれ、やはり貧困とそれゆえのSWが問題。https://www.cnn.co.jp/usa/35035820.html
私は解離がさも「奇跡」「守護天使」「精霊」「超人」の類と誤認されていたおかげで、「磔刑に赴くキリストかシシュ―ポスか!」ってぐらい散々な2,30代を過ごす羽目になったのですが、もっと早く教えてほしかったよね。特定の障害者差別が事由で、この手の事件が発生し得る事実は。アルビノ狩りも解離てんかん狩りも、誰も教えないのは不親切にもほどがあります。今は各カルトの宗教2世の方々に強く共感するし、彼らが気の毒でなりません。この記事の被害女性にもかつて強く共感していました。https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201409_post_4884/
てんかんの当事者団体はあっても、こういう呪術的ヘイトクライム(とでも言えばよいのか)に強い人はあまりお見掛けしないような感じで。脳神経系の専門医の方々が「狐憑きのお祓いを受けていた」という当事者に会うことはままあっても、ストーカー犯罪等に発展するレベルで何度断ろうとも一方的に聖化(差別です)されてしまったりそのぶん反動的ヘイトを繰り返されたり(ほとんどカルトのご本尊か覚醒剤にされてしまう心境でした)というケースは見つからない。元々少数派だから滅多に起こることではないだろうけれど、それでも世界的に見れば今も人知れず繰り返されているだろうと思われてならないのだけれど。(リンク先は藤沢悪魔祓い事件ほか国内の類似事件。凄惨なので閲覧注意です。)http://www.maroon.dti.ne.jp/knight999/fujisawa.htm
私の被害はどう考えても明らかに解離性障害やてんかん(または心因性非てんかん発作など)に関する無知や偏見が原因となったもので、調べてみると、ブリジット・クリアリー(1895年に取り替え子として焼殺死)、アンネリーゼ・ミシェル(1976年に悪魔祓いで衰弱死)、国内なら藤沢悪魔祓いバラバラ殺人事件(1987年)他、という風に類似犯罪がこれまでも繰り返されていたことが判明しました。江戸時代には怪談累があり、これは高田衛『江戸の悪魔祓い師』でその詳細に迫ることもできます。でも解離てんかん関係には、アルビニズム・ネットワークのような心強い団体はまだないんですよね。この開きには「わかりやすく目に見える障害か?見えない障害か?」「先天性か?後天性か?」あたりが大きく関わっていただろうと思う。https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480822864/
所変わってパプアニューギニアの魔女狩りについて、アムネスティ・インターナショナル、現地警察、現地団体の見解が。2012年付の記事ながらこれがもっとも簡潔に纏まっていると思う。文化背景なども異なるからどんな事件もけして同列には語り得ないのだけれど、マイノリティ被害者やその身近な人が、コミュニティの報復や同調圧力を恐れて、通報や告発を躊躇いやすいのは共通して見られる傾向。
https://inpsjapan.com/news/sorcery-rel
私が見落としていただけの話かもしれないけれど、数年前は義憤に駆られる市民の存在は確認できなかった。ので、非当事者ながら嬉しい。色々進んでいるのなら。 >>>差別と迷信に立ち向かうhttps://www.rotary.org/ja/rotary-helps-tanzanians-albinism
アフリカのアルビノ狩りは2014年以降、国際アルビニズムデー(6月13日)が存在し、当事者ネットワークの国連との連携も強固。国内外を問わず当事者の方の活動も幅広く羨ましいばかり。それでも根絶に至らない点は忘れてはならないのだけれど、近年の動向についてアルビノエンターテイナー=粕谷幸司さんも前向きなブログを書かれていた。義憤に駆られた市民が警察署に押し寄せる事態にまで発展。これがもし本当なら、粕谷さんの仰るように希望がある。https://kasuya.net/albino/20221105/albino-africa-2022/
ただでさえ積読という業を抱え込んでいるのに、買わねばならない本を見つけてしまった。供述弱者性、本当に見落とされないでほしい。ぽちっ(←買った) 『冤罪をほどく “供述弱者″とは誰か』中日新聞編集局、秦融著(風媒社)https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20220221-OYT8T50058/
複合差別はレイシズムもセクシズムも勿論ダメだけれど、たとえばアルビノ狩りや解離てんかん狩りのように前例の中々見あたらないやや特殊な障害者ヘイト(あるいは類似犯罪はこれまでも繰り返されていたものの啓発が遅れていたもの)の場合も、若年のマイノリティ当事者は供述弱者性が高く、自分一人ですぐさま解決できるものではないだろうと思う。ので、ここ(障害者ヘイト)も本当にしっかり注意されてほしい。去年この記事に出会えなかったら、私は死んでいた自信の方がある。
障がい者ヘイトとは何か――「見えない犯罪」は可視化できるか(六辻彰二)
https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20210210-00221622
『科研費NEWS』2017年度 VOL.2のPDF見つけた。①通常の複合差別、②付加的差別、③交差的な複合差別、がそれぞれちゃんと腑分けされていて良い。 “今後も、包括的差別禁止法制の立法化を求めて、研究を深めてゆきたいと考えています。(浅倉むつ子教授)“ 控えめに言っても地獄を見て来たので、是非よろしくお願い致します。https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/22_letter/data/news_2017_vol2/p06.pdf
よりによってこの日を狙うなんてという怒りは勿論あるのだけれど、予想にも易いので驚きがなかったことが我ながらあらためて悲しい。「喪われたものを悼め、なぜならそれは数多いから。しかし、勝利は祝え、なぜならそれは数少ないから」北丸さんが以前呟いてくださったこの言葉がふと過った("Queer As Folk”という米ドラマの台詞とのこと)。慣れたくないね。差別にも暴力にも決して。 https://abcnews.go.com/US/dead-18-injured-shooting-colorado-club-officials/story?id=93658669
Today is #TransDayofRemembrance when we honor and remember trans lives taken by violence. How horrifying that a deadly attack upon the LGBTQ+ community in Colorado Springs should occur right before this solemn day.
Hate isn’t born in us. It is taught. It must end.
This starts with our political leaders, who must cease their cynical attacks against our community before another attack occurs.
Call out the hate. Remind them of its consequences. Hold them to account.
NBi/Queer/SWisWORK/Stop Online Violence/🏳️🌈🏳️⚧️/🐱ファース党/包括的差別禁止法/塾講→福祉+SW→広告関係/メンタルヘルスを第一に法律関係への転職を目指す社会人。現時点のフォローはTwitterで元気をもらっていた方々。いつもありがとうございます。