駅の近くを通っている道に、幅1メートル強の狭い歩道が設けられており、その中で地形の関係で道が不規則なカーブを描いている場所に一ヶ所だけ、歩道の幅がいきなり7~8メートルくらいに広がって、また元に戻っているようなところがあった。
先日、この広い歩道部分の大部分が低い柵で仕切られ、何が出来るのだろうと思ったら、程なくして公共の有料駐輪場が作られていた。
駅前に近い立地なのである程度の需要は見込めるのだろうとは思うが、そこから10メートルも離れていない場所に、既にまとまった広さをもった有料の駐輪場がだいぶ前から存在している。新設の駐輪場は、ちょっと広い土地とはいっても元はただの歩道であり、大した台数が収容できるわけでもない。
恐らく、ただの歩道として遊ばせておくには広すぎる無駄な土地に気付いた人が、町のちょっとした隙間も隈なく有効活用してマネタイズを極大化しようというアイディアを出してきたのかもしれないが、このような土地の使い方を見ると、「抜け目のなさ」や「ビジネス感覚」よりも、むしろ精神の「さもしさ」のようなものを感じてしまう。