アッパーミドルクラスの白人一家がバカンスを過ごそうと借りた屋敷に、突然家主を名乗る親子が訪ねてくる。
親子がアフリカ系だったため、ジュリア・ロバーツ演じる白人一家の妻はあからさまに不信感を示す。
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元々は黒人一家の持ち物だった屋敷を間借りしているだけの白人たちが我が物顔で占拠し、家主の親子は地下で生活する…という展開はアメリカの植民地主義や奴隷制を象徴しているのだろうと思う。
登場人物や座礁する船の名前なども奴隷制の歴史と関係あるものらしく、色々含みがあるみたい。
でも中盤の「アメリカに死を」と“アラビア語で”書かれたビラが降ってくるシーンで引いてしまった…。今この国際情勢で?
一応ロシアが関連している噂もあったり、中国語や朝鮮語で書かれたビラもまかれていて、結局米国がどこから攻撃されたのか分からない…というオチだったけど、他国の脅威を煽ってる感があることに変わりなく、ちょっとナショナリスティックに感じた。奴隷制の罪悪感による疑心暗鬼がヘイトや暴動を生む、という意味なのだろうか。