跡部ʙɪʀᴛʜᴅᴀʏ︎︎の跡日SS(大人捏造)
景色の綺麗なホテル最上階のレストラン。日吉は手に持ったプレゼントの小箱を相対する男に差し出した。
「毎年悩むんですよね。アンタはいつも何が欲しいとか言わないんで。」
「フ、別にお前の選んだ物なら何だって嬉しいぜ?」
「…そういうのが一番困るんですって。それに、アンタは欲しい物は何でも自分で手に入れられますし。」
「アーン? 当たり前だろ。俺様を誰だと思っていやがる。」
何時ものような自信に満ちた笑みを浮かべて、日吉を見つめている。
「…一番欲しいモノは既に手に入れたからな。」
「はぁ。」
跡部の言葉に眉を寄せた。一番欲しいもの、一体何なのか、と。
すると、跡部は自身の左胸を人差し指でトン、と押して、
「若。お前の命…お前の人生、俺様が生涯かけて大事にする。」
「……!」
初めは理解出来ずにいた日吉も徐々に噛み砕いていけば耳まで真っ赤に染め上げていった。
「毎年お前から貰ったもので着飾っていったら、若に包まれているみたいじゃねーの。」
「…何言ってるんですか。」
「有難う、今年のプレゼントも大事にするぜ。」
Happy birthday、景吾さん。
この先もずっと貴方と共に進んでいきたい。
そう思う日吉は跡部とシャンパングラスを重ねた。