※ちょっと流血注意※ 人魚の血肉を食べると不老不死〜からの人魚7ちゃんと6
人魚7ちゃんが生命を落とそうとしている6に葛藤の末自らの血を分け与えて不老不死にするというシーンだけがふわっと浮かんでるという妄想の産物。
「君を置いて逝く位なら、僕にもその呪いを掛けてよ……」
大好きだからこそ私と同じ永遠を生きて欲しくないのに、彼は私を独り残す事が自分にとっての地獄なのだと言う。
色を無くしていく肌は冷たく、瞳の炎は消えかけている。
それでも、私の手を握る力は緩まない。
「なんてこと言うのよ!酷いやつ。ばか、……大馬鹿炎っ!!」
涙が溢れて止まらない。滲む視界で、か細い炎が優しく揺れた。
「ごめんね」
酷い事を言っている、と彼は言う。
けれど、それでも。
「君の傍に、居たいんだ」
諦めきれない僕を、どうか一生許さないでと。
「絶対許してやらないんだからっ…!」
吠えるように叫んで手首を噛み切る。
含んだ血は生臭い。鉄錆の味だ。
不味いけれど、いい気味だ。
不死の呪いを受けると言うのに、ロックマンはただ穏やかに、慈愛に満ちた瞳で私を見上げていた。
冷たい頬に手を添える。
この口付けが、彼と私の永遠の始まりとなるのだ。