⚠6没後注意。0+🧜♀7→←6。短い。
甲板へ出て船首へと辿り着けば、ひんやりとした潮風が頬を撫でた。
凪いだ海を見下ろしながら、ゼノンは手に持った壺の蓋を開け、滑らかな白磁の壺を傾け中身を海へ撒く。
粉雪のようなソレがはらはらと舞い落ち、母なる海へと呑み込まれてゆくのをぼんやりと眺めていれば、波間に煌めく光が見えた。
陽光に空色の鱗が輝く。水音と共に現れたのは、美しい人魚だった。
晴天を写し取ったような髪の乙女が呆然とゼノンを見上げる。
従兄弟が恋した人魚姫。
海と陸の世界に隔たれ、ついぞ結ばれなかった彼の最愛。
白い手が、そっと海水を掬い上げる。
遺灰が溶けた潮水は、どこまでも澄んだ色をしていた。
⚠6没後注意。0+🧜♀7→←6。短い。
人魚7と人間6で結ばれなかったらこうなるねみたいな。。
6は生涯独身貫いて、最期を迎えたら恋した人のいる海へ還る。
それでやっと一緒になれるふたり…