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検証 ナチスは「良いこと」もしたのか? (岩波ブックレット) amazon.co.jp/dp/B0CBT89NDG?ref

読了。
高校生の頃あたりにナチスの本は興味本位で数冊読んだことがあるが、四半世紀も経つと更に研究が進んでいるもので、自分の感覚はまだ「アウトバーン神話」あたりで停滞していた。

要するにナチスは戦争を前提とした組織だったので、公共事業や労働者保護や福祉政策や自然保護や動物愛護など何をやってもゴールは戦争。
打ち切り前提の人気取りをそれまでの試みから剽窃している事が次々に明かされ、呆れが蓄積していく。
人殺し目的の政策など「評価できる所は無い」と言い切っちゃっていい。

…って言い切っちゃうとそれまでなので、本書でそれぞれの政策のオモテとウラを確かめて欲しい。
国民には結婚と多産を推奨しておいて、1939年までのナチス親衛隊の独身率は60%超だったとか、結構情けない要素が散りばめられてるのでページを捲る手が止まらない。
あ、私はKindleで読みましたけど。

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