大いなる自由見てワ〜〜〜になってる勢いの感想
あのあのあの、最初にハンスが独房入ったシーンでの燃えてもすぐ消えてしまうマッチの火がどうしようもなく切なくて泣きそうになったんだけど、話が進むうちにその燃えてはすぐ消えてしまうマッチがくり返し投獄されるハンスと重なってると思ったのね。数秒明かりがついてもすぐにマッチは燃え尽きて、独房内は暗闇に戻ってしまう。(そしてその暗闇がハンスの時間を行き来する繋ぎ目になっているのが、これまたワ〜〜〜!)
でも最後塀の外へ出たハンスが「大いなる自由」を目の当たりにしたあと、宝飾店の防犯ベルは鳴り止まずに終わるんだよ……!!
大いなる自由
このラストのハンスの行動と、タイトルでもある「大いなる自由」ってハンスにとってではなくてマジョリティにこそ問われているし皮肉だと思う。舞台はラスト以外刑務所内であるとか、カメラもほとんど人物の顔中心に撮ってるとか、そういう限られた部分を映すことで映っていないものがより際立つし考えざるをえないし、そのクローズアップで映し出される個人の物語によってマジョリティにマジョリティであることを突きつけているというか…