『ナポレオン』うーんとなるところ
・軍事関連の描写がカス
なんでワーテルローで塹壕掘っている小銃にスコープ付けている歩兵がダッシュしている。なお白兵戦(乱闘)。銃剣がグラグラになっているのもなんとかならなかったのか…騎兵は悉くソードノット付けてないし…(どんどん重箱の隅になっていくので自重)
・イタリア戦役が無かった事にされている
イタリア戦役はナポレオン台頭の重要なタームなのでスルーした事でその点の分かりづらさが加速している&ナレーションで「イタリアは抵抗しなかった」と言っているけどこれだと戦役自体が無かったと捉えられなくない…?神聖ローマ帝国支配下とは言っても抵抗行為自体はあったのだからそれを無視するようなセリフ選びは問題があると感じる。
『ナポレオン』良かったところ
・ナポレオンとジョゼフィーヌのロマンスにフォーカスし、かつそこを通して幼稚で衝動的な男性性や家父長の姿を否定的に描こうとしていたところ(人物描写がうっすいのでイマイチ入り込めないのだけども)
・ナポレオンを無批判に英雄視する話作りではないところ(やりすぎなのとその割にエピソードの選び方が謎だけども)
・ジョゼフィーヌ役のヴァネッサ・カービーの演技(ただ史実ジョゼフィーヌはナポレオンより年上で、作中でも脚本はそれに沿って描いている様子なのにどう見てもホアキン・フェニックスより年上には見えないのでチグハグな印象を受ける)
・服飾関連の出来がとても良いところ(ただし画面に常に色フィルターがかかっているのでどの服も画一的に見えてしまっている)
・トゥーロン攻略の場面で工兵の活躍があったところ(この時点でアーマーがあったか微妙なのと工兵の使い方これで良かったっけ?とはなった)
・申し訳程度に英軍歩兵が方陣を組んでくれるところ(なぜか塹壕から兵士が出てくるけども)
・幼少ウジェーヌくんがかわいい(かわいい)
『ナポレオン』観ました(総合的な感想)
ナポレオンとジョゼフィーヌのロマンスを柱にナポレオンの生涯を描いた作品…なんだけども(尺の制約があるとはいえ)あまりにも爆速かつ説明ぶん投げで進む上に、ナポレオンの人的魅力を必要以上に削ぎ落としてしまっておりどうして兵に慕われているのか、さらに物語の核のはずのジョゼフィーヌとの恋愛模様もなぜ彼女が惚れているのか全く分からないまま終わってしまい困惑した。人物を等身大の人間として描く事は単純に事績を矮小化する事では達成できないはずで、彼のカリスマ性についてのフォローか全くないのは話の説得力の無さにも繋がって残念だった(個人的には情けなくて妻に子供じみたリアクションをするナポレオンのキャラ付けは割と好きだったのだけども、それだけの描写では人物解釈として不十分だと思う)→
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つくるわよ…でふぉなぽ3のふぃぎゃー…イラスト→3D化利用で見積もり依頼した…
上二名はルイナポ批判者の中でも特に影響力があった方々ですが、ユゴーは1851年のクーデタにもがっつり絡んでくるので漫画にも出したい。
※仮運用中※ Twitterに投稿している作品をこちらにもアップロードしています
【歴史創作】19世紀フランス(ルイ=ナポレオン/ナポレオン3世周辺)をこねくり回すアカウント|イラストたまに漫画|馬が好き