セウォル号事故直後の2014年5月に、訪韓していました。
夜行列車で清凉里駅に降り立った時から目につく黄色のリボン、ソウル市庁前広場はまるで黄色の海、そして壁面には「미안합니다」の文字。
ごめんなさい。
この言葉に、韓国の社会が受けた衝撃の大きさを感じたのです。これまで散々指摘され、もう是正されていると思っていた社会意識が、実はまだ残っていた。そして、そのことが若い多数の未来を摘んでしまった。
これは事故を起こした直接原因だけでなく社会全体の問題で、それを改善してこなかった「私たちの責任」である、と。
ごめんなさい。この言葉に込められたものを、とても重く感じたのです。これが「民主社会」なのだ、と…
この日、清凉里駅前の記帳所で追悼し、リボンを付けて帰国しました。このリボンは、今も手元に。