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少し前に山陽電車の赤穂延伸構想にかかる図面発見というニュースがあり、それに「買収済み用地」もあるということから色々と調べて、気になっていた相生の町をようやく再訪しました。
相生の街は昔からの漁業拠点の「相生(おお)」と相生湾最奥の漁港と西国街道から赤穂へ向かう道が重なる「那波(なば)」があり、他に西国街道と赤穂道の分岐点の「陸(くが)」が駅前市街となり、そして薮谷は播磨造船が従業員向けに整備した「社宅市街」として、それぞれ独立した存在だったというのを実際に歩いて、今もまだ「おお」と「なば」と「くが」そして「ぞうせん」が、それぞれ別々の街として存在するのだというのを改めて感じ、「いまの相生」の解像度が上がる体験をしてきました。社宅ベースで尚且つ地場資本の企業城下町は、かなり特殊な生活圏や消費構造になるのですね…

相生の播磨造船(現IHIとなる地元資本造船会社)、社宅だけでなく商業(購買部として商店街を構成)や福利厚生施設(病院やクラブハウスだけでなく劇場まであり)まで「都市機能ぜんぶ入り」の「社宅都市」を構成していて、そうなると播磨造船関係者は「他都市と関係せず暮らす」形になるうえに、昔の播磨造船はボーナスを神戸銀行発行のギフトチェックで支払い、これが使えるのが神戸銀行と取引のある商店ということで相生は事実上造船購買部のみ(後に市内各店に特例で拡大)で、あとは神戸・姫路の百貨店限定という状況だったりして、雇用だけでなく生活・消費も相生に閉じ込めるような施策で…

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