狂四郎2030 八木語り(人間性への言及があるのでネタバレあり) 

八木は「なんか憎めない」とか生ぬるいキャラじゃない、殺したいほど憎みたいのに憎みきれないキャラなのがすごい。 許す許さないなら許さない一択だけど、憎む憎まないはすごく揺らぐ、それも「憎んだところで仕方がない」という自分の今後を見据えて気持ちの折り合いをつける類のものでなく、ただただ八木に対する感情として純粋に揺らぐからキツい……

好意は免罪符じゃねんだ!!くたばれ八木!!(シンクロ)になる一方、小さなコマの表情では少年らしく見えるカットが挟まれ、ダサい振る舞いをし、しかしそれで絆されてやるにはあまりにも取り返しのつかない終わった所業をしてしまっていて、グゥーッッってなる……
(作者さんはこの憎めなさが「かっこよさ」ではなく「普通の若者らしさ」からくるとわかっているんだろうな……と思う)

あと八木の独白の内容を聞いていたらそうなるのは仕方がないとわかるんだけど、心底どうでもいいと思ってる赤堀大臣の前での八木が一番素っぽいのがなんだかなあ……なんでなんだろうなあ……(わかるけどさあ……)になる。やったことは絶対に許さないけどあの録画は心にくる。久しぶりに読み返したけどすごかった……。

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八木の回は2〜5巻なので、20巻もあるのか……と敬遠しちゃった人には5巻までだけでも読んでほしい気持ちがある

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