何とか時間作って観てきた!

今まで映画でスルーされがちな新しい属性のキャラや演出が盛り沢山、かつ普遍的なテーマを貫いてて、意欲作だな、と。

主人公自体の設定やキャラの厨二感にとまどったり、時々中学男子みたいな下ネタ繰り返したり、ついて行きにくい部分もポロポロあったので、なんか世界観に没入しにくい感じはありましたが。

他の世界では常にすごい私、みたいな、実は優れた才能あるのに今は環境に恵まれてないだけ、って設定にしちゃうの、私には厨二的に感じる、という意味です。
(実はターゲット年齢が思ったより低めなのかな?)

アクションシーンと石のシーンよかったね。
母娘や世代の問題にこのストーリー内で取り組んだのも意欲的だった。

総じて。
私向きではないが、意欲的でエンタメ感もあり、関係者の次作が楽しみな映画でした。

現在の社会システムで、女性は個人の能力を発揮しにくく、抑圧的な環境に置かれがち、更にケア要員として家族を優先することを求められ、というのは多くの女性が共感できると思う。
儒教の影響が強い国で特に。
それが描かれてたのは良かったけど。
うーん
でも結局は家族第一!!みたいな・・
いや、それが悪いわけじゃないけど、彼女も父親に引き留めて貰いたかった、って言ってた気がするし。
ただ現世界で彼女が自主的に何したいのかが、私には伝わらなかった。
ずっと誰かの都合に巻き込まれてる感じで。

マルチユニバースの他世界でも能力が開花出来たのは、あくまで他者ありき、と説明されていたように受け取れて。あるときメンターが出てきて彼女が目覚める、みたいの。

巻き込まれる形であっても彼女が自分と向き合えた事は良かったけど、彼女が自主的にしたかったことって?
娘を自己破滅から守って歩み寄ること、だけ、って印象で。
それがテーマだからそうだろ、って言われればそれまでなのだけど。

自分が自主的にしたいことを見つけられないほど、時間的にも環境的にも自分にフォーカスも出来てない、ってメッセージだった??

上手く言語化出来ないけど、それ以上の何かはこの映画から上手く受け取れなかったな、と。
私が没入できなかったから見逃してるかもだけど

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同じような感想の人いたー!
(マーベルの扱いに関しては意見の相違あるけど)

そうなんだよね、何か「課題解決のためのキャラ」であって人間としての匂いそのものがテンプレ化されてるというか。
アジア系とかコインランドリーとか、そういう要素が記号かハッシュタグみたいで。
それに比べると下ネタには情熱が感じられて。いや、それは嗜好だからいいんだろうけど。

監督達はこのキャラ達自体には興味ないのかな、は私も思いました。
俳優が上手いし、ハマり役だからなんかキャラが立って見える感じ。

ある人間がいて、その人の人生の選択だったり躓きだったり、忘れられない一瞬が見たい

というのが私のフィクションに求める全てなので、課題やテーマより人間が表現されてる映画を探してるけど、なかなか好みに辿り着くの相変わらず難しい。

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