『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信:読終
同居人が帯の「どんでん返し」につられて買った本だけどイマイチだったと言うので借りてみた
自分的にはそれなりに面白かった
(けど確かに同居人の好みではないわコレ
『バベルの会』がどこまで重要な役割を果たしているのかは謎のままだったけど各旧家のお嬢様やそこに関わる人々の華麗で煌びやかな裏に淫靡で怪しく捻れた世界と真実とが入り混じる世界は甘美で残酷である
トリック云々よりこの不安定な年代特有の乙女たち(とその周辺)の美しくも残忍な刹那的思考を鑑賞する連作だった
あちこちに散りばめられた古典名作ミステリの捩りを見つけるのも楽しかった
ただこの帯のアオリはなぁ笑
確かに「信用ならない語り手」が多く出てくるからどんでん返しの要素が無いとは言わないけどちょっと看板に偽り有りかも
本書に限って言えばそういうビックリ要素を楽しむ内容ではなく前述したような【世界】を感じる話だからもうちょい情緒な煽り文句を付けて欲しかったよ笑
*耽美とか華麗とかそちら系の単語並べてるけど耽美の古参・栗本氏などと比べると米澤氏の文章はもっと簡潔で端的な表現
(自分の語彙が少ないためにこうなった笑
[感想は、あくまで作品を受けた己の心の動き、感情に誠実であればそれでいい。]
すばらしい
こういうのでいいんだよこういうので
他者の言動に惑うことなかれ
常に己の心に忠実であれ
(要するに「おもろかった!(語彙」って書くだけでもOKってことさ
『しかもフタが無い』ヨシタケシンスケ
思いがけず面白かった
お名前を間違えておぼえていたくらい読まず嫌いだった(メインが児童書だからというわけではない)作家さん
10年前当時に描き溜めていたスケッチをほぼそのまま単行本化したデビュー本の文庫化なので子供のための絵本ではなく大人が読むとじんわり・どんより・にっこり
そして(。-∀-)ニヤリとなるエッセイコミックみたいだった
どのページもわりとシニカルさに溢れてるのでホロリは無くてそれが却って良かった(作家さんへの印象変わらず
ちっこい絵が多いので珍しく好きな絵とセリフに付箋を貼ってた(これでも少なめにした
しばらく眺めたら剥がそう
あまり長く貼ったままだと付箋の糊で紙が傷むし
カバー裏には文庫初版限定の描き下ろし
「カバーのウラのものがたり」有り
《本まとめ》
*某所投稿をまとめたもの
中井英夫は『虚無への供物』ばかり取り上げられるけど『とらんぷ譚』などの短編もめっちゃ良いのでぜひ・・・(世界一愛してる作家
海外だとモーリス・ルヴェルの『夜鳥』
リドルストーリー的なのが多いけどこちらも大好きな作家
邦訳少ないのが残念
自分のホームズおすすめは創元推理文庫版(・∀・)b
阿部・深町氏の良訳
新潮文庫版は他社と構成が違っていて『~叡智』という追加巻で補完してるので1冊増えます
読書感想文は「こう書けば先生の気に入るだろう」って書き方をしてた姑息な子供だった
1/3あらすじ・1/3引用・1/3感想
規定原稿用紙はこれで埋まる
言い換えは文字数も稼げるので感想文にはおすすめ
3/27の購入本📚
・ミステリマガジン 5月号
・早稲田古本屋街
・アトラス6 上/下
・竜王氏の不吉な旅 鮎川哲也「三番館」全集1
・マーキュリーの靴 〃 全集2
ミステリマガジンはモリアーティ教授特集
彼にスポットというのは珍しい楽しみ
早稲田古本屋街は絶版かなと勝手に思っててどこかで古書が買えたらいいなぁとhontoアプリの欲しい本リストに入れてたのだけど先週末とつぜん入荷通知が来て驚いた
とりあえず取り置き((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆ポチーン📱したのを今日受け取ってきたのだけど何故急に
どこかの倉庫にあったのが見つかったのかしら
思いがけず新品で入手できてうれしい
アトラス6は裏表紙のあらすじ見たら
聖杯戦争やん( ºωº )こんなのおもしろいに決まってるでしょ買うわ
鮎川哲也の短編文庫全集こんなの出てたの知らなかったやるな光文社(誰目線
4巻まで続刊予定らしいので忘れないように>自分