『月灯館殺人事件』(バレ有
真冬の物語を冬に買って夏に読む(半年積んでた
おもしろかった!(語彙
現場見取り図(だいすき)もたくさん挿入されてて良い目くらましにおっとと
物理+叙述トリック満載な本作
読んでる最中「なんか違和感だな?」と感じてた箇所がドンピシャした時の快感ときたら
(ただ性別はちょっとツラいんじゃないかなーと思わなくもなかったが
「物理の北山」氏であるが今作はむしろ【物理を隠れ蓑にした叙述】だと思う
犯人“たち”の「ひとごろしはOKでも著作権法は遵守する」方法でその年数(事件後50 → 70へ法改正)が報いとして返ってくるのもまさに因果応報
よしんば無事長生きして世に出せたとしてそうまでして奪ったもので獲得した名声に満足できるのか
と思ったけど【先達による前例】を知ったからこの長期計画をって仕掛けがすごい
ラス前の長々とした探偵役のモノローグ的解説は必須だった(ちょっと飽きかけたw
ラスト1行で驚愕の事実に震えたのち再度読むことをお奨めする(違和感を覚えた場所がだいだいソレ