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『ツユクサナツコの一生』益田ミリ 読終 

主人公(漫画家)の日常や思ったり感じたことの描写の後にそれを元にマンガを描いていくという二重構成
相変わらずのミリワールド

だと思って読み進めててたら
ものすごく意表をつかれた

妻に先立たれた父と30代未婚の次女の二人暮し
ときたらお父さんが先に逝ってそれを懐かしみながら年をとっていく娘
っていう想像するよね
それがさぁ・・・( ;∀;)
いや確かにタイトルに『一生』って付いてるけど!!
図らずも不老不死の薬(小題「マトリョーシカ」)の話中で話していたことが現実になってしまったお父さんの悲しみは如何ばかりか

このコロナ禍では実際に若い人たちがこのように訳もわからないうちに亡くなっていったのでとても現実とのリンク感があった
そして最後まで読んでまた最初から読み返すと印象がガラリと変わる
もっとのほほんと読んでもいいのだろうけど今作はちょっとそうできなかったくらい胸がギューとした(そして泣いた
ミリさんのマンガでは珍しく辛かったけど大切な作品になった
単行本で買ってよかった

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