西村章×山口香「2024パリ五輪開催! だからこそ考えたい “日本人のスポーツとの付き合い方”」『スポーツウォッシング なぜ<勇気と感動>は利用されるのか』『スポーツの価値』(集英社)W刊行記念| By 本屋B&B
っていうイベントをオンラインで聴いていたんだけど、トランスの選手の参加について山口さんが、「この話題では人々が五輪等のハイレベルの大会をいきなり思い浮かべてしまう。まずは一般のスポーツでのトランスの選手の包摂をしっかり取り組むべきだ」という趣旨の意見を述べていてまあまあ良かったのだが、西村さんは用語の使い方などから察するにトランスジェンダーについては知識も関心もなく、否定的な意見を持っているのが見えてハラハラした。JOCの一部も各競技団体も否定的な立場なので、ある程度そういう反応が出るのは予想していたが、そもそもトランスの選手の参加についての否定的な意見というのは、スポーツイベントを良くするために出ている議論ではないという指摘が、スポーツウオッシングについての著書を出した人物の口から出てこないことに落胆している。選手へのインタビューのしかたなどジャーナリズムの問題点については鋭い視点で指摘するにも関わらず、トランスの選手にたいしては何も学ばずに人前でものを言える人なのか。残念すぎる。