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日本語で類書が存在しないので出版された意義はめちゃめちゃ大きいです。

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『社会科学の哲学入門』
以前一度読んだけど理解が曖昧だったので再読。ちょっと明確になった。でも難しい部分(特に後半)ってよく言ってかなり定義をぼかして書いている、悪く言えば微妙な例示だけ出して「かくかくしかじかはこういうことである」とだけ書いて結局何なのかよくわからない書き方になってない?

政治学、経済学、社会学のpositive theories/empiricsの本を輪読したい気分。いや、4月までは資格試験でそれどころではなさそうだけど。

しかし、なぜわたしは旅行先でそんな話をしているのだろう……(一人旅で暇だから)

全然悪いことではないのだけど、もっと実証的な話も広まれば有意義な議論もできるだろうに……とも思う。

観測範囲が偏っているだけかもしれないけど、SNSで本をよく読んでいます!って人は大抵が小説か思想(規範論)な気がする。

最近文庫で出た『〈個〉の誕生』が古典とも言うべきくらいの存在らしいことをTwitterの方で知りました。読もうかな?

望月由起『小学校受験』
教育学者が書いた、無駄に煽らずに小学校受験の実態を丁寧に解き明かした本。受験そのものだけでなく背景や実際に通ってみての感想、中学進学・受験まで書かれている。
本題からは逸れるけど、ちゃんとした教育学者の書いた本は、読者にも教育経験があるから分かりやすい一方で、自分自身の経験を過度に一般視せずに現状を把握できるから、その意味では読むことのコスパ(というのは正確ではないが……)はすごくいいと思うのだけど、あんまりみんな読まずに語っちゃうよねぇ。なんでだろう?

『「小津安二郎日記」を読む』
日記を元にした評伝。映画論・映画批評の文脈だけにとどまらない非常に豊かな記述でかつ読みやすい。

さすがに明日に支障があるからお酒はやめよう……

第4章 禁止・賠償・リスク〈交換利益の分割〉 

・賠償の全額支払いを条件として権利を侵害することが何故許されないか、という最初の問いに戻る。
・これは、権利を侵害する権利の買手が余剰をすべて受け取る交換システムであり、不公平であるために許されないのである。
(りーふメモ:では、余剰の半分や3分の2(など任意の割合)を売手に与えるように賠償をすれば権利の侵害が許されることになるのか、という疑問があるので、この論じ方は筋が悪いのでは?)

第4章 禁止・賠償・リスク 〈応報刑論と抑止刑論〉 

・応報刑論は抑止の失敗を許容するように思われる。なぜなら、刑罰はあくまで抑止可能性とは独立に決められるからである。
・功利主義的な考え方によれば、刑罰そのものによる苦痛と、刑罰により犯罪が抑止されることにより潜在的な被害者の不幸が減少することが釣り合うように刑罰を決めるべきだ、と言うだろう。
・応報論的枠組と自己防衛についての論点を結合させることができる。自己防衛で使用できる手段の上限は、意図された害悪の量によって決まる量(それは害悪の量そのものより大きい)と応報論で決まる刑罰の量の和になるだろう。
(りーふメモ:防衛的害悪が害悪そのものより大きいのはなぜ? 自己防衛で使える手段が、それに応報論の刑罰が足されたものになるのはなぜ?)

第4章 禁止・賠償・リスク〈なぜ禁止するのか〉 

・賠償を前提として権利の侵害を許すのではなく、なぜ禁止するのか。
・現実的に、権利の侵害から利益を得た人は、賠償から逃れようと試みる可能性が高いだろう。
・これを防ぐために、賠償がされない場合は罰を科すべきだと人々は考えるかもしれない。

『本居宣長 文学と思想の巨人』
自分で言っておいて使いそびれてた。
旅行で松阪を通るときに本居宣長記念館に立ち寄る予定なので予習がてら読んだ。もともと国学はいけ好かないと思っていたけど、その感想が払拭されることはなかった……。
自国中心主義も「当時としては一般的な見解」と言いつつ、論争相手が常識的で穏健な相対主義を掲げていたのに対し「宣長は文書に書いてあることだけを根拠にしていたので一歩も譲らなかった」とだけ書いていて、その思考法の限界には特に触れていなかったりするので、偉業を伝達する目的で書かれた書物だと思うのがよい。その目的に沿って見ればコンパクトによくまとまっていてよい本だとは思う。

みんなもっと軽率に タグを使ってほしい。私の素人要約ばかりが出てくるのが心苦しいので……。

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