最近文庫で出た『〈個〉の誕生』が古典とも言うべきくらいの存在らしいことをTwitterの方で知りました。読もうかな?
第4章 禁止・賠償・リスク〈交換利益の分割〉
・賠償の全額支払いを条件として権利を侵害することが何故許されないか、という最初の問いに戻る。
・これは、権利を侵害する権利の買手が余剰をすべて受け取る交換システムであり、不公平であるために許されないのである。
(りーふメモ:では、余剰の半分や3分の2(など任意の割合)を売手に与えるように賠償をすれば権利の侵害が許されることになるのか、という疑問があるので、この論じ方は筋が悪いのでは?)
#読書 #アナーキー国家ユートピア
第4章 禁止・賠償・リスク 〈応報刑論と抑止刑論〉
・応報刑論は抑止の失敗を許容するように思われる。なぜなら、刑罰はあくまで抑止可能性とは独立に決められるからである。
・功利主義的な考え方によれば、刑罰そのものによる苦痛と、刑罰により犯罪が抑止されることにより潜在的な被害者の不幸が減少することが釣り合うように刑罰を決めるべきだ、と言うだろう。
・応報論的枠組と自己防衛についての論点を結合させることができる。自己防衛で使用できる手段の上限は、意図された害悪の量によって決まる量(それは害悪の量そのものより大きい)と応報論で決まる刑罰の量の和になるだろう。
(りーふメモ:防衛的害悪が害悪そのものより大きいのはなぜ? 自己防衛で使える手段が、それに応報論の刑罰が足されたものになるのはなぜ?)
#読書 #アナーキー国家ユートピア
第4章 禁止・賠償・リスク〈なぜ禁止するのか〉
・賠償を前提として権利の侵害を許すのではなく、なぜ禁止するのか。
・現実的に、権利の侵害から利益を得た人は、賠償から逃れようと試みる可能性が高いだろう。
・これを防ぐために、賠償がされない場合は罰を科すべきだと人々は考えるかもしれない。
#読書 #アナーキー国家ユートピア
『本居宣長 文学と思想の巨人』
自分で言っておいて使いそびれてた。
旅行で松阪を通るときに本居宣長記念館に立ち寄る予定なので予習がてら読んだ。もともと国学はいけ好かないと思っていたけど、その感想が払拭されることはなかった……。
自国中心主義も「当時としては一般的な見解」と言いつつ、論争相手が常識的で穏健な相対主義を掲げていたのに対し「宣長は文書に書いてあることだけを根拠にしていたので一歩も譲らなかった」とだけ書いていて、その思考法の限界には特に触れていなかったりするので、偉業を伝達する目的で書かれた書物だと思うのがよい。その目的に沿って見ればコンパクトによくまとまっていてよい本だとは思う。
#読書 #りーふの読書メモ
みんなもっと軽率に #読書 タグを使ってほしい。私の素人要約ばかりが出てくるのが心苦しいので……。
読書と散歩と地理とかわいいものが好きです。 #読書 #りーふの読書メモ
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