御厨貴 編著『天皇退位 何が論じられたのか』
今更読んでる。しょうもない論考もあるがそれを含めて当時の議論を記録する意味があるというもの。
・個人的には井上達夫の議論に共感するところが多い。
・宮台真司の「ぶっちゃけつつ確信に迫る」ように見せる語り方はやっぱり上手いな。主張の当否に関係なくこれは認めざるを得ない。
・御厨貴が高度に政治的な問題を実務的にバッサバッサと捌いていったのは初めて知った。誰かオーラルヒストリーを記録してほしい。
・石原信雄の語りが重要な論点を極限まで噛み砕いて要約しているところが良い。7内閣で官房副長官(事務)を務めたのは伊達ではない。