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ラムザイヤー、ローゼンブルース『日本政治と合理的選択 寡頭政治の制度的ダイナミクス1868-1932』

注意:ラムザイヤーの別の主張について、私自身は賛成ではないがここではその話はしない。

維新の元勲から政党政治の崩壊までを、政治アクターの合理的選択の結果として理解する研究。主張が明快で分かりやすく説得的である。個々の論点について細かい違いがあるとか、ここで批判されている見方は一昔前のもので藁人形論法であるとかといった批判があるようだが、まとまった形で明確に示したことに意味がある。

個別論であるが、裁判官の独立性もあまりなかったというのは意外だった。児島惟謙とか、太平洋戦争末期の衆院選無効判決とかでエピソード的に司法権の独立が語られるのに引きずられていたのだが、ちゃんとデータを見ると官僚ほどではないにせよガンガン更迭されている。


keisoshobo.co.jp/book/b27259.h

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