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第1章「なぜ自然状態の理論なのか」 

・無政府状態を悪く描写(cf.教科書的ではあるがホッブス)してそこから国家の必要性・必然性を説くのはアナキストに対してフェアじゃないから、みんなそれなりに道徳律を守っている状態を自然状態として考える。それでもなお国家が正当化されれば説得力が高いはず。
・ところで、物事を深く理解するためには、物事の内部の言葉ではなくて外部の言葉で語りきらないといけない(なぜなら結論の先取りになってしまうから)。
・自然状態は「現実にそんなことないじゃん」って言われるけど、政治を政治外の言葉で語るために必要だし、現実に国家がそのように生成されていなくても現実と理論の差を考えることで逆にそこから現実をよく学べる。

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