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「私」と「他の人」との関係が社会を作っている以上、根本的に「私自身」を変えなければ、社会の本質的機能の変換もありえないのだ。

他人から自分を切り離して、自分だけの人生を送り、ひそかに快楽が続くように願っているかぎり、行き着くところは孤立の中の死なのだ。

一つの思想に基づいたり、特定のパターンに盲従する革命は、革命などというものでは全くないのです。私たち個人の中に根本的革命を引き起こすためには、私たちと他のものとの関係の中で、私の思考や感情の動きの全体を理解しなければならないのです。

所有があるところに、愛はありえません。所有とは愛の破壊なのです。【人生をどう生きますか?セクション2第2章第8節】

意見を養い、それを鋭利で堅固なものにしていくことはできる。そしてわれわれのほとんどの行為はこの好悪原理に基づいている。経験と知識は堅固にされ、それは行為に現れる。けれども、そのような行為は人と人を互いに分かつものとなる。

我々人間は皆、夢中になれる何らかの玩具を持っている。その玩具がある時は我々は平静でいられると考えている。だが、学問や文学その他の知的活動に専念する時には、その玩具はただ心を夢中にさせるだけであって、心を真に平静にすることはできない。

我々は常に観念と行動を分離して考えるが、これは観念が常に過去のものであり、行動が常に現在のものであるからだ。つまり、生きることは常に現在であるからだ。我々は生きることに恐れを抱いており、それ故、観念としての過去は我々にとって重要なものになってくるのだ。

理知はわれわれ人間の問題を何ひとつ解決することはないであろう

技術的には、彼は月に行くこともできます。しかしそれは人間の問題を解決しません。また、たんに余暇を宗教や他の娯楽に使うだけでは、それを解決することはできません。教会や寺院に行くこと、信念やドグマ、聖なる書物を読むこと――これらは皆、実際は娯楽の一種にすぎません。【人生をどう生きますか?セクション1第5章第1節】

私たちは方式や、方式に基づいた観念や価値観の変革によって、社会の改革を期待しています。そして実は「あなた」と「私」が社会を作っていることや、私たちの日頃の生活態度によって、混乱や秩序が生まれるのだということをわすれてしまっているのです。

愚にもつかない信念や区別に取り囲まれた今のような生き方のすべて、事務所や工場で費やされる生活の全くの無意味性を、あなたは正面から見据えなければならない。そのような生活の終わりに死が訪れる。あなたはこのような混乱のすべてを曇りなく見抜かなければならないのである。

知ろうとする努力はすべて間違った側にあり、あなたが知ったと思ったとたんに、すでに墓穴に入ってしまうのである。「ある」ことは「知る」ことではない。

生きることの意味を十全に理解するには、私たちは自分のこんがらがった日々の苦しみを理解しなければなりません。私たちはそれから逃れることはできないのです。私たちが暮らしている社会は、私たちめいめいによって理解されなければなりません…誰か哲学者とか、教師とか、グルによってではなくて…【人生をどう生きますか?セクション1第6章第4節】

思考は時間です。思考は記憶、知識、経験であり、知識と経験が脳に記憶として貯えられているのです。そして、それは時間の結果です。知識の増殖、知識の広がり、知識の深さは時間のものです。

自分自身を知るということは、行動している自分、つまり自己と他者の関係を知ることです。それが困難なのは、私たちがあまりに性急で忍耐がたらないからです。私たちは進歩を望み、目的に到達することを願うあまり、学び、観察している時間も余裕もないのです。

リアリティは逃避の中でではなく、生きることの中でだけ理解されうるのです。人生の目的を追い求めるとき、あなたは実際は逃避しているのであって、あるがままの生を理解しているのではないのです。【人生をどう生きますか?セクション1第7章第5節・自我の終焉より】

原則や理想を持たないで生きるということは、あるがままの現実と刻々に直面して生きることである。あるがままのものに実際に直面すること〜すなわち言葉や過去の連想や記憶を通さずに全的にそれに触れ、それにじかに接すること〜が正直ということである。

知識は常に不完全なもので、知識から生まれる思考はすべて限定され、部分的であり、決して自由ではないのです。従って思考の自由というものはありません。 【人生をどう生きますか?セクション1第3章第13節】

自分自身を知るということ―この大切なことを私たち人間は無視しがちです。自分自身を知ることこそ、何かを築きあげることができる唯一の土台なのです。

瞑想は生と離れて別にあるものではなく、それはまさに生の精髄であり、日々の生活の真髄である。

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