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『花江さんがわからない』と日記に綴るはる、花江を気遣うこともなく味のことに無意識に口を出してしまうところがこうやって嫁姑バトルが出来ていくのかな…というのを感じた。 

法廷劇『毒饅頭殺人事件』の寸劇(寅子の頭の中で繰り広げられている)で笑ったあとにどかんと殴られたような月曜。 

花江は先週の終わりにはるさんに家の味を覚えてね!と言われていたりと不穏の種はあった。涼子様の訪問時に『一般の家庭にも女中さんがいるのね』と言われ思わず立ち去る姿がつらい。『とらちゃんにはわからないよ!』と怒る花江の姿を寅子はまだ理解できないのもつらい。 

寅子は2年生に。女子部の同級生が20名になり不安になる寅子。水泳・法廷劇の支度・衣装作りとてんやわんやの状況に苦々しく見つめる花江。花江の電話の前で悩む姿が切ない。 

伏線を散りばめているのも見所。赤峰の過去の事件関係者(細田善彦)・明墨が世話をする少女沙耶(恐らく事件加害者の娘)・検事緑川の上司伊達原(野村萬斎)など気になるところ。明墨の明らかにちっさいレンズのサングラスも気になる。

明墨の弁護の方法は検察が作り上げた証拠の隙を突く。今回は、証人の視力と聴力の問題に気が付き、競馬場にいって証拠固めをし法廷で披露する。クビになったら、と焦る証人に無償で弁護しますよ?と言えるまでに明墨はどれだけ苦労してきたのか。 

1話と2話で弁護をする緋山が人を殺しているのか分からない中、弁護をする姿・検察が強引に作った証拠の隙を突く。緋山の動機はパワハラだが、2話でもっと掘り返されそう。今のところ事件場面の鈍器で殴る音が2発で1発はやっちゃっているのでは…。緋山の黙秘状態も気になる。 

episode1『接点』。赤峰が出会った弁護士の明墨。彼は黒を白に、検察の証拠の隙を突いて握りつぶす所謂アンチヒーローだった…冒頭3分の接見中の明墨の長台詞・隙を突かれ剥がれた本音を見つけにやりとする姿、これは長谷川博己にしかできませんよ…となる。

南ちゃんの『親より先に死ぬなよ!』がこの物語の本質で、親より先に死なせないためにPICUのメンバーは奔走している。ドクタージェットが当たり前に動かせる時代に、という植野先生の言葉が響く。続編に期待(定期的にみたい) 

今回日菜ちゃんと圭吾くんのその後が見れてよかった。圭吾くん、しこちゃん先生みたいにって研修医になったら本当泣きそうになるな……日菜ちゃん、一般病棟に戻ってよかったな…と涙腺を刺激される。 

新人2人がしこちゃん先生を舐めきっていた態度でミスをする、という流れは予想ついていた。瀬戸先生(しこちゃんが指導)は向き合い変わっていったが、七尾先生(植野先生が指導)はプライドを捨てられず綿貫先生にちくりと言われてフェードアウトしたんだろうか。配置換えとか? 

今回登場した植野先生の担当した子供の母(ともさかりえ)の10年目覚めない恐怖や植野先生にしか苦しみをぶつけられない苛立ちが伝わる。何を言えば…という植野先生に対して羽生さんが『そこは私たちの領域ではない』と言ったのはよかったな。 

本編から1年後を舞台にしこちゃん先生こと武四郎の葛藤や命の向き合い方を描く。今回担当した赤ちゃん・事故にあった姉弟にスポットが当たるとともに植野先生の過去・桃子の育児ノイローゼまで書かれると思わなかった。2時間弱がぎゅっとしており、定期的にまたやってほしい(続)

寅子の原告にとっての毛布になりたい、という言葉が響く。よねは殴るためのものと話したが暴力だけで解決しないこともある。そういうときに支えられたら…と思ってしまう。 

寅子の環境が恵まれているとわかる学友達の描写。昨日も数十秒で引き込まれたが、涼子様の華族としての価値を下げるなという母の圧・よねの喫茶店(風俗としてのカフェー描写は朝ドラ初では)での姿を見ると余計にそう感じてしまう。 

閉廷後、妻に絶対離婚しないと殴りにかかろうとした旦那に寅子が反撃。よねには『分かり合えない』と言われるものの『あら?私は好きよ』と返す寅子の方が一枚上手。 

原告敗訴が確定・常連さんも『面白くない』というような敗色ムードが変わった。家財が帰ってくることに安堵し涙する原告の姿、それを喜ぶ弁護士の図から本当当時は画期的な判決だったのだろう。穂高先生の『こんな判決が増えればいいのに』が響く。 

桂場はまた憩いのときに現れた寅子に心を動かされ、今回はのぞき穴から判決を見守る。寅子というこの時代には珍しい女性に興味があるんだろうな。 

傍聴の常連ですら『つまらない』と言われる民事の裁判に女性達がいる状況に裁判官の心が揺れ動く。法には正解がない、という優三の言葉が強く出る判決になりそう。 

模擬裁判当日、穂高先生に寅子が『裁判を傍聴しませんか?』と提案。机上で話すのではなく、実際の裁判を見聞することは大切。学友が自分の背景を振り返る場面が短いながら苦しい。家長の抑圧がある涼子・男系家族故に息子からも下に見られる梅子・留学し心細い崔など今後掘り返されそう。 

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