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蓮沼への怒りをエネルギーに事件を決行した最初の事件遺族(増村)・二番目の事件被害者の佐織に関わった皆それぞれが罪を抱えていくストーリーで、ひたすら暗闇を突き進む中で小さな希望が見えるラストはよかった。 

地上波初。草薙が心残りにしていた犯人の男が再度事件を起こし、完全黙秘を貫き不起訴に。事件ですり減り内海の前では格好いい上司だった草薙が弱り果てていく姿を救うのは親友の湯川という…かつて友人を救えなかった心残りが突き動かしている、そう思ってしまう。(続)

もう一人の主人公と呼んでもいい羽鳥先生。ジャズを歌える歌手を探していたときに出会ったスズ子という原石を見つけ、一流の歌手に磨きあげる。バドシズしてない・いいじゃないか福来くん!という言葉が思い出される。『青天を衝け』『拾われた男』を経た草彅剛の新たな引き出しを見た。 

ブギウギは新曲→披露までのエピソードがどれも濃密で印象に残る話が多い。特に『ラッパと娘』『センチメンタルダイナ』『大空の弟』『東京ブギウギ』『ジャングルブギ』が私の中で印象に残る。好きな歌は『コペカチータ』。 

総括。歌が好きな銭湯の娘が、歌劇団での恩師・羽鳥との出会いにより一流の歌手へ成長するサクセスストーリーの面だけでなく、戦争・出世の秘密・愛する人との別れを書く。恥ずかしながらモデルの笠置シヅ子の音楽をあまり知らなかったのでこれで知ることができた。

もはやレギュラーのなんでもする八嶋智人・ゆずらない男ゆずる・そしてしれっとタイムマシンに乗ったが帰れなくなったCreepy Nuts。Creepy Nutsはきっとタイムトンネルで帰っただろう。主題歌が改めて聞くとマッチしててよかった。
(2054年テロップも粋)

運命は巡り巡ってくる。純子とムッチが付き合わず、その子世代である秋津と渚が付き合いだす・大学を目指す純子はおそらくゆずると出会うだろう(阿部寛のタペストリーと若ゆずるのヘアスタイルが同じだから)。運命を回避することを考えないだろうな、市郎。

タイムマシンに関しては井上が野球に夢中になってしまったから無くなるかと思ったが、井上のスポンサーとして佐高くんが現れたからタイムトンネル計画が出来た(1話のすきゃんだるの穴はタイムトンネル)のではないかな。しかし井上3世代出るとはww

昭和の学校に悪戦苦闘する市郎・令和に悪戦苦闘するサカエ。昭和には規制がなく、令和には寛容がない。寛容になろう、という歌のメッセージ通り寛容になれば変われる。 

そんな中で、令和に帰ったキヨシが佐高くんに『学校は自分が嫌いな人がいると確認する場所』『その中で自分に気が合う人が一人か二人いればあとは死ぬまで合わなくてもいい』と話したことで佐高くんはお金持ちになり、タイムマシンのスポンサーになる。やったことは巡ってくる。

キヨシ・渚の未来への帰還後、市郎は昭和の学校問題にぶつかる。前校長の女装(皆が否定する中で唯一すきゃんだるのマスターが『イイ女だ』って言っている)・女性教師への風当たり・苛めはいじめられっ子も悪い・ぶつかれば理解してくれる等市郎が変えようと悪戦苦闘する。

10話『アップデートしなきゃダメですか?』。タイムマシンの最後の一回を元気のない渚に使おうと市郎が昭和へ連れていく。純子に悩みを聞いて貰い、ナポリタンのケチャップを取る下りは震災で失われたあったかもしれない親子の触れ合いができてよかったね…となってしまう。 

羽鳥とスズ子のセッションのあとに転調した東京ブギウギで総立ちになる中、りつ子が『まだ歌えるじゃないの』という言葉を言いたげに座って眺めている姿がいい。ライバルというよりも戦友という表現があう二人。 

勿論おミネたちとかタケシなど後半から出て来たキャラもいたが初期のキャラである伝蔵・小村夫妻・権兵衛(はな湯一同は泣かせる)からのお花があるとぐっと来てしまう。 

さよならコンサート、梅丸の桜庭・リリーと秋山の姿だけでなく林部長(年取らないのすごい)と辛ぽんと懐かしい顔ぶれの中にしれっと股野親子と橘先輩が……橘先輩がりつ子同様にスズ子の歌声を噛みしめている様子が泣かせる。 

完走。食品メーカー新入社員の由寿と由寿の体の中にいる乳酸菌(橋本さとし)が繰り広げる友情の物語。橋本さとし演じる乳酸菌が由寿とお話したいという願望が叶う最終回、ある種のファンタジーだった。ラストの自画像があのOPに繋がるなんて… 

完走。犯罪組織Dを追うサンジ(刑事)の命を受け闇バイトを続けるうちに疑似家族がマジの家族になっていくストーリー。Dの中枢・スパイの結末と驚いたがここはそこそこに疑似家族の解散を描くラストがいい。 

スズ子と羽鳥先生の対話だけなのに15分食い入るように見てしまった。本当趣里と草彅剛の演技力が凄い。明日はグランドフィナーレ。 

スズ子が羽鳥先生との関係を人形遣いと人形に例えたの納得。それと同時にOPの人形劇にも深い意味が。白黒の世界からカラーの世界に飛び立った人形は、芸能界へ飛び立ったようにも戦争を経てブギの世界へ飛び込んだように見えた。根本を突かれた… 

スズ子と羽鳥先生の再度の対話。羽鳥は妻・麻里の『このままでいいの?』という言葉に背中を押され、スズ子は大野に『きっとわかっていただけますよ』という言葉に励まされる。そう考えると大野さんがスズ子にとって大切な家族になったんだなぁ。

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