フィクションとして「敵方も人間なので単純に邪悪だと言い切れない部分もあり、そこにキャラクタの魅力も宿る」というのはひとつの正解ではあるのだが、現実に存在する土地や属性をモチーフにしてる場合にはそこらへんの扱いがセンシティブにならざるをえないんだよな。
特に金カムの場合、アイヌは生き続けてるだけでなく、和人による差別、文化存続の危機も【いまだに続いてる】し、大日本帝国時代の他国への侵略戦争や軍国主義への総括すら【いまだに出来てなくて】棚に上げられっぱなし(どころかいらんものを棚から下ろし復古しようとする)なわけなので、フィクションの中での意義、説得力だけでなく、地続きになった現実、現在との関係性にも気を配って欲しかった感はあるのよな
ゴールデンカムイは一応最後まで読んでフィクションとしては一級品と感心するほどではあるのだけど、だからこそ、フィクションによって歴史修正(っぽいこと)が起こってしまってる、というのがツラいのよ。