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初期のマッドマックスシリーズが「ゲイがストレート男性に成敗される構図」というのはたしかに言われてみるとそうなのかもしんないけど、でも2でウェズの愛人がフェラルキッドにいきなり殺されたときの悲哀に満ちた表情を見るとそれだけとも言えないところはあるかなぁとは思う。ちょっとこのあたりはそれを意識して見てみないと何ともいえないけども。

(マッドマックスシリーズのネタバレ含むため隠す) 

逆にマックス側をストレート男性(もしくはシスヘテロ男性)として見てみると、1ではならず者との闘いに魅入られつつも首を突っ込み続ければ相手と同じに成り下がるのではないかと危惧し、妻と息子の復讐を果たしたあとはそれでめでたしめでたしとはならずに暗い表情で荒野に消えていく感じだし、2ではそれを引きずって生きることと食うこと以外に関心を持たぬままV8で荒野をさまよって、V8を失ってまた人間らしさを取り戻した感じで、ヒューマンガス一味、特にウェズとの闘いは降りかかってきた火の粉を振り払う程度だったようにおれは受け取ってるのかなぁ、という。
3(サンダードーム)についてはぶっちゃけそんな細かいとこは覚えてないけど、サンダードームでの闘いでマスターブラスターの片割れの正体を見たときに「フェアじゃない」と言い出して結果放逐されるあたり、シスヘテロ男性の抱きがちな「あるべき」姿からは案外離れてる気はしなくもないのだよな。

そもそもマッドマックスシリーズ、特に2までにおいて、V8というのはある種の「呪い」のような役割を持たされてると思う。1では最後にV8の力に抗えずに荒野の闇に消え、2ではV8を失うことで人間らしさを取り戻す。
(サンダードームは…たしかV8出てこなかったよね)

MMFRも好きな割にそんな観てないからアレなんだけど、「V8を称えよ!」というのもイモータン・ジョーがこさえた「神話」の一部であって、実は呪いではあるのだろうな、と思う。そもそもV8信仰と共に信じ(させ)られているヴァルハラ信仰が下っ端に死を強いるようなものなので。力強く走れ。そして死ね。そうでないものはmediocre(半端者)だ。みたいな呪い。

そもそもMMFRではマックスのV8はド冒頭で壊れてるもんな。

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