これは奈良県桜井市にある「赤坂天王山古墳」です。
学術的には6世紀の崇峻天皇の墓であることがほぼ確実とされています。
通常、古代天皇の墓とされる古墳は、宮内庁により「天皇陵」として指定され、立ち入りなどは厳禁されていますが、この古墳の場合、宮内庁がこことは少し離れた別の場所を「崇峻天皇陵」としているため、こちらの古墳はほぼ管理がなされておらず、踏み入り放題&ご遺体が入ってた石棺に触り放題となっています。
宮内庁による古代天皇陵の指定はテキトーなことで有名で、特に「崇峻天皇陵」の場合、現在宮内庁が指定している場所は、古代天皇の墓という設定にも関わらず古墳すら存在しないというお粗末っぷりとなっています。
墓でもなんでもない平地を「天皇陵」として祀り上げる一方で、実際にご遺体が埋葬された可能性の高い赤坂天王山古墳のほうは放ったらかしにするという、いわば「亡くなった天皇への冒涜」行為を宮内庁自身が行っているわけですが、ふだんあれだけ天皇天皇と言う日本右翼がこの件を熱量をもって批判しているのを私は見たことがなく、彼らの天皇信仰心がハリボテであることの証明なんじゃないかと個人的に思ってます。