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ブレイディみかこ著の「地べたから考える」読み終わった ちくまQブックスが「10代からの」「小説ではない本にチャレンジするきっかけに」というスタンスのシリーズなためわかりやすく書いてあるのかな?と読んだらそんなことはなく、ルビと単語の解説がついてる普段本を読む人も読む本、という感じ イギリス在中で「貧困」と関わりが深いブレイディみかこさんの今までのエッセイをまとめた感じ 本自体は薄いので小一時間でさくっと読みやすくよかった 著者の子どもに対する目線がやっぱ好き

本文にもあったんだけど、「連れ合いと息子が死んだら私は独りになっていただろう」的な文章を読んで、全然関係ないんだけど「中年女性の孤独(ひとりで生きるではなく頼る先のない「孤立」という意味の孤独)」を扱った本とかコミュニティ作りの本はやっぱもっと読みたいなと思った 貧困層のコミュニティの話も本文内でしてるのでそれもあるかも

おもしろかったのは、日本にはキリスト教的な「どんな人間も尊厳を(神から)与えられている」というレトリックが根付かず、「支払い能力があること」もとい「義務を果たせること」で尊厳を保っている(から「生まれながらに自分にも相手にも権利がある」という価値観が根付いてない)という部分
英国では「権利」は国民が持つもので「義務」は国家が持つが、日本では国民がその両方を持っており国民と国家の役割分担がされていない、など

「フェミニストは貧困の女性を救わなかった」など貧困層との関わりが深い視点からのリーンイン的フェミニズム批判も入っててよかった 

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