新自由主義とは何かわかりやすく説明!
自由主義との違いも解説
何となく買ってた…! スーパーで見かける肉の『こま切れ』と『切り落とし』は別物だった
さる先生から高橋信武『西南戦争の考古学的研究』https://amzn.to/3t0C5rJ という大きな本を戴き、適当にめくって見ていますが、すごい本です。西南戦争の戦場に残された弾丸などの遺物、陣地跡などの遺跡を徹底的に調査し、同時代の史料と照合して分析した、とんでもなく手のかかった研究です。
私がこの本で初めて知ってびっくりしたのは、西南戦争でロケット弾(火箭)が使われたということでした。幕末の薩英戦争や四国連合艦隊下関攻撃などで使われたという話は聞いていましたが、それを教訓としたのか、新政府はイギリス式のロケット弾を導入して、西南戦争で実戦投入したのだそうです。
幕末の欧米艦隊が使ったロケット弾は、ナポレオン戦争で使われたコングリーヴ・ロケットと、改良されたヘール式ロケットがあったといいますが、日本軍が明治初年に導入したのはヘール式のようです。西南戦争では軍艦に積んで、ボートで沿岸に接近してロケットを発射していたそうです。
他にも、当時の陣地の詳細な図名や出土品の詳細な図など、近世から近代へ急激に移行するさなかの日本の軍事状況をつぶさに知ることのできる、驚くほど浩瀚な研究書です。お値段もそれ相応なので気軽にはお勧めしにくいですが、19世紀軍事史に関心のある方にはぜひ、という一冊です。