図書館や古書店で本を買った云々という話、SNSにおけるモラルとかどうこうのことではなくて、書籍の高騰が続いておりもはや「本を買う」ということが一定以上の経済力の持ち主にしかできないことになってしまっている、という話だとおもうんだけど、なんか変なふうに誤読されている気がする。事実、出版業が本を作るとき、もう文庫でさえ高級路線に向かっている。

本をつくる側としては「みんな本を買ってくれ〜」って言いたいけど、そんな購買力がすでになくなっているうえに原価高騰で本の値段は上がらざるを得ない。新刊が売れないと業界の未来がないんだけど、そうはいってもすでに書物自体が経済格差の象徴になりつつある。

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本を「買う」という行為は大正時代の全集、円本文化や高度成長期の百科事典ブームあたりで実は終わっていて、雑誌なんかもバブル期が終わると勢いを失ったしもうここ30年くらいかけてそもそも雑誌も含めて「字を購入して読む」文化自体が廃れてきている気がする。
レコード、CDなど音楽メディアやDVD、BDなど映像メディアまで、「所有する喜び」みたいなものが価値を失って、一過性の「消費」されるものになり、月額課金で読み放題聴き放題見放題の対象になっている。
一過性の娯楽といえばテレビ・ラジオメディアが登場時はそれだったけど録音、録画機器の登場でそれすら「所有」されるものになり、そしていままた一過性の娯楽に戻った。一番古い書籍も、そうなっていくのかもしれない。 [参照]

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