30秒のビデオメッセージ作成のため、またチームメンバーのセミプロダンサー/コリオグラファーのCちゃんに振り付けとダンス指導をお願いした。スケジュールの都合上撮影終了まで45分で終わらせる必要があったが、まず曲を聴くこと、動きの説明、練習、3テイク撮影全て時間内に完了した。

私は途中で「小学校の頃、体育の授業のダンス苦手すぎでトラウマがあるからエモーショナルなサポートをヨロ！」とカムアウトした。Aちゃんも「体育の歩く練習でどうしても左右の手足が一緒に出てしまうのをみんなの前で何度もやり直しさせられて辛かったことを思い出した」と言った。

偉かったのがやはりCちゃんだ。彼女は驚くほど上手にチームを褒め、的確な指示を出し、何度か練習した後に「ここまで出来たら、あとは間違ってもそれが味になるから大丈夫」とさらにポジティブコメントを繰り出してきた。「みなさん覚えるのがとても早いです！大人のダンス教室の上級クラスでもなかなかこのスピードはないです！」おおお、感涙。

あっという間に課題ビデオ提出完了、出来は上々だ。そして私とAちゃんは小学校のトラウマを乗りこえた。

センターで最初からぶっちぎりの動きを見せていた紅いドレスを着たツヨツヨの同僚は、ずっと笑顔だった。別格である。