子供のころ海外旅行の心得として「値引き交渉は当たり前、国内とは違う。臆さず言え!最初の言い値は基本何十倍にもぼったくってる」というのはいろんな方向から聞いたな。
たぶん日本が景気よかった時代の話。そのころ他国は相対的に景気が悪くて、日本人と見ればむしろうとする人が少なからずいたのはほぼ事実だったんだろう。
それから幾星霜、日本は凋落し他国は相対的には景気が上がり、あるいは経済成長を成し遂げて、日本は相対的貧困国になった。
相対的に豊かになった他国の多くでは往年のようなぼったくりはあまり見受けられなくなり、一方の日本人は貧乏旅行だったりして値切らなければならない必然性は増した。
結果として値切り交渉して、値切られ慣れてない現地の人の顰蹙を買う日本人、という光景が多々見受けられてると。
すべて経済力の逆転による現象で、過去の経済的栄光の記憶がそれに拍車をかけてるってことじゃないかと思った。