エンダーリリーズの物語世界の最も惜しいとこは「国が」「同胞が」と雰囲気だけで連呼してしまってる(ように見える)ところだと思う。
ファンタジー世界に国概念は付きものだよ、もちろん。でもそれを「慎重に扱わなくてはならない」という認識があるかないかはバレるでしょ。
故人は国を守ろうとして必死だった…みたいな悲壮感で納得してもらおうという甘さがわりと頻繁に顔を出す。
その甘さは、露骨にいえば今の日本の平均的世論の甘さとそのまま通じるので、僕などはときどきすごく萎えてしまうんだよね。
ストーリーが完全でない旨の不満を何度か書いてきたけど、根本はここだと思う。
続編のエンダーマグノリアはそのへんどうなるんだろうな。
ストーリー担当が一緒の人だとしたらかなり望み薄な気がしてしまうんだけど。