宝石の国長文ご感想
最初から最後まで「どうしてフォスだけがこんなことに…」「ほかの宝石たち薄情すぎない?」という気持ちで読んでたんだけど、フォスが承認欲求高め(愛に執着する)個体だったから月人の思惑通りに事が運び続けて選ばれただけで、人間らしさを持たない宝石が薄情なのはデフォルトっぽいのかな。ユークレースやジェードはまだいい方で、シンシャなんて「え!?」ってなるくらいだったし…。
仏教がベースにあって、フォスが仏教では煩悩のひとつとされる愛を108話かけて手放して救われる話という誰かの感想が結構ストンときた。いやでも道中が地獄すぎる
上塗り上塗りで自分を変え続けて頑張ってても誰にも同調してもらえないフォスが哀れだったけど、最後の方で兄機だけがフォスのために泣いてくれて私も泣いた。
フォスが「月人の本性は善」と言ってて悟りを開くとそこまでいくのかと思ったけど、祈られるときのエクメアの顔が辛すぎてあっちもこっちも地獄だったじゃねえかという気持ち…。
純粋無垢な新しい世界で安息を得たラストだけど、個性溢れる宝石たちの中で笑ってるフォスがいてほしかったという気持ちが捨てられない。こ、これが執着の愛…?煩悩にまみれた人間です
きっと新しい「宝石の国」で花の中から生まれ出る宝石たちと、楽しく過ごしてね…