『またたびニット』に惹起された「感動」は
編み物の記憶を発端として書かれた後書きの文章は、本の著者によって書かれていると思い込んで読んでいたら、市川実日子によって書かれていたという叙述トリック的な要素があってより強化され、それが著者による前書きにリフレインし、そしてタイトルの『またたび』に戻ってくるという環状構造にある。
かつて三國万里子が編んだ手袋がふたたび手元に(自分のものではないが)戻ってくる。そしてふたたび編んだ物がだれかに手渡される、という構造の美しさがある。
また実日子ちゃんの文章がいいんだよな〜〜〜〜となってしまう元オリーブ読者。
#編み物 #本
あとこだわりがありそうなカバーの紙が保存性低い……折れ……