大河ドラマの「どうする家康」を見て、家康の生涯を描いた小説を読みたいというリクエストを比較的若い人からもらうのだが、これが難問。昭和には山岡荘八『徳川家康』(文庫全26巻)とか司馬遼太郎『覇王の家』『関ヶ原』『城塞』三部作などがあったが、平成以降(というよりバブル崩壊以降)、こういった長尺の一代記ものがすっかりなくなった。
今あるのは特定の事件に特化したものや、これまでとは違った視点・解釈で歴史を見せるものが中心で、読む側にある程度の基礎知識があるのが前提。それらを読む前に基本的な「生涯」を知りたいというのはとてもよくわかるのだが、昭和の小説はすでにその後の研究で否定された解釈に則ってるのでこれまた勧めづらい。現役長尺一代記としては安部龍太郎『家康』(これは面白いよ)があるが、現在8巻でまだ朝鮮出兵のあたり。
この「一代記がない」ってのにはけっこう困ってるのよ。まじで。
Prapt(プラープ)『The Miracle of Teddy Bear』(U-NEXT)は上下巻で、上巻は作家の一穂ミチさんの、下巻は私の推薦文の全面帯がかかってます。冒頭だけ読むとファンタジーか児童文学かって感じなんだけど、読み進むうちに印象がどんどん変わっていくよ。
たいっつーはわりと静か(笑)
6回目にして一番頭が痛く腕が痛い。
本が好きです。フィギュアスケートの友野選手を応援しています。