太田達成『石がある』 at ヒューマントラストシネマ渋谷
Tatsunori Ohta 'There is a Stone'
なんてヘンテコな。小川あんでこんなに笑うとは。川を渡ってくる男が引き起こす笑いと驚き。
オールスターなスタッフで作られた、すごく贅沢な映画だと思う。
太田達成『石がある』、感想以前に、俺が好きな作品を監督として撮ってる方々が編集・撮影助手・コンポジット・助監督でクレジットされてる時点でおかしい。
(なんならこれでローテーション回してほしい)
太田達成『石がある』、ネタバレなんだが。 小川あんのヒットアンドアウェイというか、相手との距離のおぼつかなさは、最初の五頭岳夫への声かけ(結局乗せてもらう)から、サッカーボーイズ(結局去られてしまう)、加納土(いったん別れて戻って結局去ってしまう)、チャコ(犬の散歩に慣れていない)まで。足元からしておぼつかない歩き方だし(『彼方のうた』でもそうだった)。
パンフで、五所純子氏が「観ながら何度も寝てしまった」と書いているが、この映画にチューニングを合わせるのは時間がかかるのだと思う。俺も危うかった。