(それも遠くの相手との呼び交わし)が繰り返されながらゆ~~っくり明るくなっていきながら最後はケンカするところを人間に捕まって危うく夜の会食の材料にされかかるが、とか。
極めつけは2人の対話からバイクで移動してルーじいさんの家を訪ねて会話して屋内をトラベリングするシーン。
元恋人と廃墟で会う回想シーンの、女性の後ろ姿がクソかっこいい。怪我した小鳥を拾い上げるどアップのインパクト。裸の隣人の不気味さ。ランダムに想起される断片の喚起力が恐ろしい。ニワトリ含め、動物に細かく演出つけてんじゃないかとしか思えないショットの連打。ドリトル先生かよ。
恐らく、隠れた政治的背景も読み取るべきなんだろう。
いくらでも出てくる「なんじゃこれ」なんだが、最後に四方田犬彦氏曰く、「監督は溝口をどう思うか聞いてみたい」。ホンマそれ。