『クレッシェンド 音楽の架け橋』見ました、去年見たいな〜と思って逃してたやつだった!
「音楽は国境を越える」とか「音楽の力」とかよく言われるものの、現実は言うほど単純じゃないしそんなの綺麗事に思えるし、実際綺麗事かもしれない。だけど、じゃあ綺麗事無くしてはたして平和は実現できるのか? ということを真摯にやっている映画だと思った。
合宿先で曲の練習を中断して線のこっちとこっちに分かれて〜っていうワークをやるときに、スポルクが"Next exercise〜"って言ってたのが印象に残っていて、相手を知ることや話を聞くことが共存への第一歩だけど、それをやるにも音楽家が毎日練習するように、地道にやってくしかなんだよな(そんな地道なとか言ってる場合じゃない現状を思うと歯痒い)
スポルクが生い立ちを語ったあとの話し合いでも、最後まで許せないと語る人がいるのを忘れてはいけないし、その上で「音楽家になれ」の言葉がつらい展開を経たラストにわずかな希望を残したようで、あの余韻がよかった…
空港で演奏するボレロ聴いてたら、最近無力感とかでどうしたらいいんだ…となっていたところに勇気をもらった感じがしてワーッと泣いてしまった。
ボレロ、まさにという選曲だし、ロンに続いてすかさず入るパーカッションがいいよね…(パーカス贔屓)
「判決、ふたつの希望」見た(長いのでしまう)
レバノンの映画だけどパレスチナ難民や中東戦争の進行形の歴史が深く関わってくる。きっかけは些細な騒動でも、弁護士やメディアや政治家によって話がどんどん大きくなっていき、その構造は現実の社会の写し鏡になる。
個人の良心に帰結するのか…と思いつつ、でもまずはそこからだし、なぜそれぞれの事情を想像することが困難な社会なのかということだし、リズさんが投稿したAs storytellers…の文章を思い出した。タイトルに読点つくとちょっとエモーショナルに寄るけど、邦題がよく合っていると思う。
正直に書くと導入の極右政党のスピーチや原告側の弁護士の弁論を聞くのが苦しくてウッとなったけど、かれらの主張がそのまま受け入れられないと思っても、欧米や日本の帝国主義や植民地政策の影響を抜きにしてはいけない。「まんがパレスチナ問題」読んだあとでよかった。
関心持つの遅すぎだし知らなすぎというのは本当にそう でもだから他の映画も見る
ザ・クリエイターの話なんですけど(ネタバレ)
アルフィーがわりと初対面からジョシュアに対してあまり警戒心を持っていないのが不思議だなと思ってたんだけど、まあでもJDWだからな…わかるよ…とメタ的に納得していたんですが
でもそれはマヤが作ったからだ、っていうのちょっとこわくない…!?と思っちゃった。人類を愛するように、父親を愛するように作られたら、そうプログラムされているから初対面でも父親を信用するってこと…?それってなんかこわくない…?だったら中の人がJDWだからということにしておきたいが…???
ていうか人類を愛するように作ったら“善良なAI”ができるなら、それってやっぱりAIは自我のある独立した生き物とは言えないのでは…みたいな気も…
なんかそんなことをぼんやり考えてたんですけど、このへん私よりもはっきり批判してるフォロワーいそう。今度探してみよ〜
それにしてもJDWはほんとに良かったです。
ファウン・ヴィーラスンソーン監督
「我々はつねに『ときに悪役とヒーローは哲学的に一致するかもしれない』というアイディアに惹きつけられてきた」
「人々にとって願いの意味を理解する上で、もっとも重要なのは自分の心を駆り立てるものが何かということ。アーシャ(アリアナ・デボーズ)とマグニフィコ(クリパさん)はその重要性を知っているが、二人を分けるのは自分の願いをどうやって成し遂げるかだ」
“マレフィセントの流れを汲んだディズニーの古典的な悪役”を演じるクリパさん、楽しみだなあ〜!
https://ew.com/movies/wish-legacy-nods-disney-films/
タイトルのChris Pine's Evil Kingですでに笑顔になった 楽しみ
https://collider.com/wish-movie-image-chris-pine/
ベネチアの亡霊を見に行くかどうか迷っている クリスティは好きだし、1作目のオリエント急行もそれなりに楽しんだけど、ケネス・ブラナーとは趣味が合わないのでは?という気もしていて、じつはナイルを見逃しています……
ツイッターじゃないところで喋りたいとき用