もちデイペペってこんな…?その2
ともあれ。もちぺぺは、預かった子ども、もちデイと言う名のもちの世話をすることになった。ちなみにもちデイ、というのは便宜上の名前である。もちペペの本名はスカンジナビア・もち・ペペロンチーノであり、もちデイの本名はデイビット・もち・ヴォイドだった。
「こんにちは、デイビット。これからよろしくね」
「もちもち」
もちもちと鳴く子もちに、もちペペは瞳を細めた。仲間と離され、寂しいのかもしれない。本当に小さなもちだ。これくらいのもちは、もう少し仲間のもちと一緒にもちもちしている時期だから。自分の半分しかないもちデイに寄り添い、もちペペは小さな手で金髪を撫でた。もちの腕は短いが、もちデイはもちペペより一回り以上小さいので何とかなる。なでなで、なでなでとしながら、その額にむちゅっとキスをする。
「私はスカンジナビア・もち・ペペロンチーノ。アナタのおねえさん…おにいさん…先輩もちよ。ここの家のオーナーは、アナタと同じデイビットって言うの」
「もちもち」
「いいニンゲンよ。ご飯も美味しいし、安全だわ。優しいヒトなの、誤解されやすいけど…」
「もちもちもち」
「色々教えてあげるわね。よろしく、デイビット」