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飲みながら何か読む時間が至福で終わらせられない

受け持ちの子が全員公立高校受かったので祭りです(第一志望は大体公立の県)

ローラースケートで移動、とっさにカードキャプターさくら思い出しちゃう🛼

死んだら終わり、じゃないのよ、という読書体験

『ライオンのおやつ』感想つづき 

もう亡くなってしまったゲストのリクエストおやつが出てくることもあるんだけど、「リクエストした人は死んじゃったからもう食べられないし意味がない」じゃなくて、その人の人生の一部を残された人たちが視覚、味覚、聴覚で味わう営みが「生きる」ことそのものだなあ、と思えたのもよかった。

小川糸『ライオンのおやつ』 読了 

瀬戸内海のホスピス「ライオンの家」で人生最後の一か月を過ごすことになった末期がんの女性、雫。ライオンの家にはおやつのリクエストシステムがあり、人生で最後に食べたい思い出のおやつをリクエストし、抽選で選ばれたものを実際に作ってもらえる。
穏やかに過ぎていく日常、死にゆく、あるいはもう亡くなってしまった誰かの人生の一部を切り取るような「おやつ」、ホスピスや島の人々との出会い、ゆるやかに衰弱していく体、増していく痛み。だんだん意識も保てなくなりながら、死への準備が淡々と進んでいく。

母がドラマを見ていたので気になって読んでみたのだけれど、死にゆく人の視界をこれだけ克明に美しく、無理なく描いているのはすごい。死への歩き方も十人十色だとは思うけど、美化しすぎなわけでも露悪に走りすぎるわけでもない、日常としての死とその過程にある別れが説教臭くなく(私の主観ですが)描けるのすごいなあ……と思っていた。
病状が進行して思い出のおやつが食べられなくても、思い出が目の前にあることに意味があるんだなあ……口に入れて咀嚼するだけが「食べる」じゃないよなあ……。

クソ高ウイスキーをハイボールにする罪を犯しており 美味い

私は『忌録』に収録されている『光子菩薩』の「見ると自我が崩壊する護符」の背景に書かれているお経を筆写して元ネタを特定するのに半日ほど使ったりしましたが、そういう遊びが好きな人は絶対楽しんで読めるしそれはそれとしてあの護符を目にした結果私の自我がいつまで持つかは分からなくて とても     嫌

『忌録 documentX』収録の『みさき』はこちらから無料で読めるんだけど、これが好きな人はマジで『忌録』と続編の『禁忌』を読んだ方がいい
bungoku.jp/grand/2010/0091.htm

エーリッヒ・フロムの『愛するということ』じわじわ読んでいて、ずっとぼんやり考えていたが言語化はできていなかったことを誰かが明瞭に言葉にしてくれることって快楽だな……!? と思った 現代の恋愛はものの購買に似ていて、自分という貨幣を使って交換可能な最高品質のものを手に入れることが目的になっている、とか、誰かを愛することが相手次第の一時的な「現象」(衝撃的な恋に落ちた瞬間)と混同されているために、学習と練習が必要な「技術」であると認識することが妨げられているとか 考えてたけど言語化はしてなかったことが好きな文体でずーーーーっと書いてある こういう本に出合えるのは幸運なことだ……

③新耳袋 第一夜/木原浩勝・中山市朗
amzn.asia/d/53c7QLj
有名な実話怪談シリーズの1冊目。99話の怪談が収録されており、一晩で一気に読むと100番目の怪異が自分に起きる、というコンセプトのシリーズです。1本1本が短くて読みやすいのでおすすめです。

④強制除霊師斎 怨念旅館/小林薫
amzn.asia/d/29DAsgf
こちらは実録マンガになってしまうのですが、口が悪いパワー系霊能力者が幽霊をなぎ倒していくシリーズです。依頼人がなんでそんなひどい目に遭ってるのかが割と先祖の因縁とかに帰結しがちなので、そういうの嫌いでなければブルドーザーみたいに除霊していく霊能者がかっこよくて楽しい。

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おすすめのホラーコンテンツを聞いていただいたのでこちらにもまとめておこう。
Kindle Unlimitedだと980円でホラー小説、漫画がかなり読み放題に含まれるので、試してみてもいいかもしれません(この中だと①、④のシリーズがUnlimitedの読み放題に入ってます)

①忌録―documentX― 阿澄思惟
amzn.asia/d/flwHzCk
手記や新聞記事、ルポルタージュの体を取った連作ホラー短編集です。人間、呪術、幽霊その他の「怖い」が集合しており、どの話にも漠然と関係がありそうですが結論が作中で明らかになることはありません。自分で考察して楽しみたい(あるいは他者の考察を読み漁って面白がりたい)人向けのホラーです。

②どこの家にも怖いものはいる 三津田信三
amzn.asia/d/1Gr3uhk
「家」に関する連作短編集です。蔵から発見された「家」とその怪異に関する複数の手記を読み解いていく内容になっています。こちらは幽霊系ホラー。明言はされていませんが、①を書いた阿澄思惟と三津田信三は同一人物ではないかと言われています。

目の前が真っ暗になりそうになるがそれでも生きていかなくてはいけないから、選挙には行くよ

お友達の大企業からお金が戻って来さえすれば誰が死んだところで関係ない、性的マイノリティだってこのまま迫害し続ければ海外流出でもして視界から消える、子供も老人も目障りだからこのまま何もせずにほっとけばいなくなる、国が滅ぶ頃には自分たちはいないから関係ない、って人に政治を握らせればそれは、そうなるよ

ガイアが俺にもっと日光を浴びろと囁いている

愚痴とか泣き言とか、後で読み返した時自分でダメージ負うし、悩んでても結局自分が出した結論でしか納得しないから他人には事後報告しかしないし、結果その瞬間の自分のつらさしんどさに頭の中の発話以外で関わることがない それによって取り落としてるものもある気がする

不安を不安のまま、恐怖を恐怖のまま出力しないのは自分の長所だけど、その結果自分が感じてることから逃げてわからなくなる部分あるよな〜

ただ相手の話を聞くフェーズの時、うん、と、うん……、と、んん……と、うん……? に3点リーダと顔文字を組み合わせながら相槌ぽさを作り上げている

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